血尿・蛋白尿
腎炎であるかどうか検査を
腎炎ならば専門の治療を受けて、透析までの時間を伸ばしましょう
血尿、蛋白尿はほとんどがゆっくり進みます。外来は3ヶ月に一回で構いません。通院の遠い方でも専門に。
慢性腎臓病CKD (Chronic kidney disease)
腎臓病、腎臓が悪いといわれたら専門へ
CKDは早期に腎臓病を発見して、腎臓専門内科に見てもらい透析導入までの時期を遅らせる治療を開始し、透析の人を減らしたいというものです。
心臓病と関連があること、糖尿病の早期発見につながることなどから今注目されています。
アメリカでもeGFR<60でCKDが予想以上に多かったことが話題として取り上げられています。
症状がでてからでは遅いのです。専門医にお尋ね下さい。
当院は慢性腎臓病透析予防管理ができる専門医師、専門看護師、専門栄養士が揃っています。
腎臓は血液を濾して尿を作ってます。エアコンの目が詰まって寿命があるように腎臓もだめになります。
年齢によってだんだん悪くなるのは宿命です。この悪くなる速度が速く、腎臓が機能しなくなったら透析になります。
ある程度悪くなると防げません。腎臓はネフロンという単位の100万の集合でできています。
例えば100のネフロンで支えていたものを50で支えるようなるとフィルターに倍の圧力がかかって前より目詰まりしやすくなると考えると簡単です。
ですので、腎臓は直線的に悪くなるのではなくてあるポイントを超えると支えきれなくなって急に悪くなるということになります。
腎臓専門医はこの悪くなる速度を調製して、悪くならないよう、ポイントを超えないようにするのがひとつ、人工透析になるまでを予測すること、そして、人工透析になったら、それでも日常生活が元気で送れるように管理するのがもうひとつの役目です。
悪くならないようにするには、コレステロール、中性脂肪、尿蛋白量、尿酸、血圧、動脈硬化、貧血、リンなど異常があれば治さなくてはいけません。日常生活も大事で、食事、運動、ストレス、風邪などに注意を払いましょう。
腎臓ドック
腎臓の機能は検診ではeGFRで測定分類しています。
しかし、腎臓にはもっと多くの機能があり、専門家でないと把握できません。
腎ドックでは、この糸球体濾過だけでなく、尿細管機能や血流などを詳しく解析し、例えば、腎毒性のある、サプリ、薬物、漢方、アロマなどの影響も早期にわかります。
予約検査となります。月火水土曜日出来れば午前に朝食抜きでご来院下さい。電話もしくはネットで予約して下さい。ネットの場合は理由、例えばクレアチニンが上がって来たなど、を記載しておいて下さい。(自費診療13,200円になります)問診、胸部レントゲン、超音波、採血、採尿を行います。
腎臓ドックの診療時間
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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09:30 – 受付12:00 | ● | ● | ー | ー | ー | ● | ー | ー |
16:00 – 受付18:00 | ● | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
膠原病に関連する腎臓病
蛋白尿が出ただけでも、膠原病に関連する腎臓病の場合があります。
- 01発熱
- 02発疹
- 03関節炎、関節痛
- 04日光過敏
- 05長く続く下痢
- 06目、口の乾燥
- 07 治らない口内炎
などがある場合に考えるのですが、診断が難しく、何年もわからないままのこともあります。
早めに、適切な対応・管理・検査を行うよう心がけましょう。
浮腫(むくみ)
特に女性で、下肢がむくむと感じる方。利尿剤を飲む前にご相談ください。
今まで、診断がつかずに悩んでいる方もご相談ください。
両脚がむくむ、顔がむくむ場合
原因不明で、利尿薬を処方されている方は特に“利尿薬による腎臓病”があるのです。これは、わたくしの研究でもあり、また、留学先のUCLAにも専門家がいました。今はあまり知られていないようですが、正しく診断して治療しないと大変です。このような症状に心当たりの方ご相談ください。
電解質異常
ナトリウム、カリウム、カルシウム、繰り返す尿路結石など、異常を指摘されている方。
電解質とは、水などの溶媒に溶解したときに陽イオンと陰イオンに電離する物質のことを指します。ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)、クロール(Cl)、重炭酸(HCO3-)等があり、身体の機能の維持や調節など、生命活動に必要な役割を果たすために、体内にある一定の範囲内で保持されています。主要ミネラルとしても重要な役割を持っています。
様々な原因が元となって、電解質異常が起こりますが、最近は、高齢者の増加、薬剤の影響、サプリメントの乱用、心血管障害や悪性腫瘍の増加などによって、増加傾向にあります。繰り返す尿路結石もカルシウムの異常である場合があります。健康診断などで異常を指摘されている方はぜひご相談ください。
遺伝子解析
ヒトの遺伝子は、遺伝子の変異によってさまざまな病気を引き起こす事が知られています。遺伝性の腎臓病もこの例外ではなく、多発性嚢胞腎や腎性尿崩症、バーター症候群やギッテルマン症候群、蛋白尿症候群、アルポート症候群、といった腎臓病も、その大半が遺伝子の変異(置換、挿入、欠失など)によって引き起こされる事がわかっています。
当院では、家系で腎臓がおかしい方、場合によっては無料で遺伝子解析、日本の専門家への紹介など行っていますので、ご相談ください。