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医者ガチャという言葉②
どうも鈴木俊嗣です。
前回、①では問題点について書きました。
今回は医師になってからの勉強、ということについて少し書いてみます。
ガイドライン
それぞれの学会が、エビデンス(蓄積された臨床データと思ってもらえれば)をもとに作ります。
ガイドラインは国家試験でも問われることがあります。
で、このガイドライン、実は保険診療とリンクしていません。
どういうことかというと、ガイドラインで推奨されていても、それが保険適応されているとは限りません。
逆にガイドラインに記載が無くても、保険適応のこともあります。
ガイドラインはたくさんの英語の文献を、日本の先生達が意見を出し合って決めます。
ですから、色々段階を踏んでいる分、最新とは言い難いです。
専門医
専門医試験などに用いられる参考書があります。
これらは確かに網羅できますが、問題形式な分現場での応用が効くかというとまた別の話です。
以前私が購入した専門医試験用の参考書も、実態はその専門医を持っていない先生が問題を作っていたなんてこともありました。
試験勉強、というのはそのときはよくても、忘れてしまうことが多いです。
詰め込み勉強は結局応用が効かないからです。
ただ、持っていることが条件となりつつある今、持っていない医師がまずそう、という判断にはなります。
論文執筆
個人的には臨床研究論文を書くことが、臨床の一番の勉強になると考えています。
まず英語で論文を書く場合、自分の主張を裏付ける引用論文が必要になります。
つまり一文書くだけでも何本も読まなければいけません。
そして、読んだ上で論文上での説明として書かないといけません。
個人的に一番の勉強は、人に説明することだと考えます。
ですから、論文執筆はその積み重ねと考えます。
Pubmedというサイトがあります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/
ここに著者名を入れると書いた論文が出てきます。
ただ、ここで注意してほしいのですが。
一番最初に名前が書いてある先生、2番目、最後・・以外は執筆に関与してないことが多いです。
もちろんグループで行った場合などはまた別なのですが。
本来は一番目に書いてある先生が主役のことが多いです。
もちろん一人では書けませんので、色々な人に読んでもらって直してもらう必要があります。
中にはデータ集めの主治医をしていただけで名前をいれることもあります(というかそれが大半です)。
なのでこれが多いからたくさん書いているとは限りません。
というわけで、勉強について色々書いてきました。
次回はふつうの人がどうやって見分けるか、ということについて少し書きたいと思います。