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立ち方と腹圧の関係
どうも鈴木俊嗣です。
前回は腎臓の生活習慣について書きました。
専門的だったり、深い話の場合はどうしても直接話さないと伝わらないことが多いです。
そのうちブログでも専門的なことは書こうと思いますが、まずは生活習慣のことを中心に書こうかなと思います。
生活習慣は少し意識すれば変えられることが多いですからね。
今回のお話は
要は「足首から下」~足についての本当の知識~
という本からとっています。
私自身が水口先生と何かつながりがあるわけではないのですが(2023/8/29現在)
健康寿命を延ばすことにとても寄与できそうな話なので、書きます。
①立つという運動と腹圧
立つ、という日常の中でウェイトを占める動作についてです。
実は立つことも運動なのです。ただ立っているだけでもいろいろな筋肉や神経が働いています。
二足歩行になったときから、頭という大きくて重さがあるものを、脊椎~骨盤、ひいては足で支えなくてはいけません。
しかし、実は腹部の付近には骨がないのです。あるのは脊椎だけで、あとは内臓がびっしりと詰まっています。
しかし、おなかの中の深いところの筋肉。これをコアマッスルといいますが、これによる「腹圧」で体は支えられています。
そしてこの腹圧は、実は足の動きで上がったり下がったりします。
腹圧が上がった状態であれば、おなかの筋肉で上半身を支えるお手伝いができるので、肩や腰の負担が減ります。また、おなかの動きが良くなるので便通が改善します。
他方、腹圧が下がってしまうとおなかの動きが悪くなり便秘がちになります。さらに、おなかの力で頭を支えていないので、自然と骨のある肩や腰に負担がかかります。
また足の姿勢が悪いと、自然に体全体の姿勢も悪くなります。
実はこの姿勢の違いが、便秘症や腰痛が女性に多い原因の一つになっていると考えられています。
また、この間違った姿勢が原因で外反母趾や扁平足などになってしまうのです。
そんなに違うの?という人々のために、実験してみましょう。
②腹圧の変動によるパワーテスト
まずは実験をする人とされる人にわかれます。
基本は、される人は座って右手を右側の外側にのばします。
そして左のお尻を少し浮かせます。図は左手になっていますが、どちらでも構いません。左手を外側に伸ばす場合は右のお尻を少し浮かせます。
そして手を伸ばしている側に少しだけ傾きます。
通常、この状態で図のように実験する人がされる人の伸ばしている手の肩を押すと、バランスを崩します。
そこで、立ってもらって、つま先と膝を体の外側に向けます。そのうえで屈伸を簡単に4,5回程度しましょう。
そのうえで先ほどのテストをします。すると、バランスが崩れなくなります。
これはクリニックのスタッフや患者さん、MRさんなど様々な人にやりましたが、全員同じでした。
無意識のコアマッスルの力が上がるだけで、これだけの差が出るのです。
③立ち仕事に実用を
電車で立ったり、お家で洗い物をしたり、立ち仕事のときに少しつま先とひざを開くことで腹圧が上がるため、とても楽になります。
特に皿洗いや食事を作るときなどは、立ったまま前かがみになろうとするため、ひざとつま先を内側に向けてしまうと腰に無理がかかりやすい姿勢になります。
それに対し外側に向けた状態だと、自然にひざを曲げてバランスがとれるので、腰への負担が減ります。
実は歩き方にも腹圧の上下が関係するのですが、長くなるので一旦ここで切りましょう。
続きはまた後日、お楽しみに。
気になる方は是非要は「足首から下」~足についての本当の知識~を読んでみてください。
それでは!