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腎臓に悪い生活習慣
はじめまして、鈴木俊嗣です。
最初のブログなので、腎臓の専門らしく腎臓のことについて簡単に書こうと思います。
よく健康診断で腎機能が下がっていると指摘された患者さんが、精密検査で訪れます。そこで聞かれるのが、生活習慣です。
インターネット上で色々と書いてありますが、文献やこれまでの研究からわかっていることをざっくりまとめちゃいます。運動しなさいとか塩分減らせとか、そういった意識しないとできないことが一般的に言われています。しかし、なかなか意識改革が難しい方に、まずは簡単なところから。
大きく3つ書きます。
それではどうぞ!
①喫煙
タバコは肺に悪いということはご存じの方が多いのですが、実は腎不全に寄与するというと、知らない方が多いです。糖尿病や高血圧をよくやり玉にあげますが、実は喫煙もかなり影響します。太く短く生きるからいいんだ、と開き直っているそこのあなた。現代医学は簡単に死なせはしません。むしろ長く細くなってしまうので注意ですよ。
②朝食を抜く
意外と知られてないです。腎臓だけではなく、内臓はエネルギーが必要です。ずっとエネルギーが枯渇している状態で働くのはしんどいでしょう。しっかり3食、ある程度決まった時間に食べるのは健康寿命を延ばすために大切なことです。
③寝る前に水分をたくさんとる
日中食事で栄養をとれるときは、しっかり水を飲んで体の血液を循環させましょう。しかし、ずっとエネルギーを使ってタンパク質や糖分・水分を仕分けしていると疲れてきます。夜寝るときくらいはお休みしてもらいましょう。寝る前にたくさん水を飲んでしまうと、濾過作業をしないといけないので休めません。コップ1杯の水分くらいにとどめておきましょう。
最後に
塩分を少な目とかたんぱく質の量を減らすとか、いろいろ言われますが、そういった生活を変えることが難しい方々は、こんなところから始めてみてはいかがでしょう。あと、日中は水分をこまめにとってくださいね!
参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7894668/
https://journals.lww.com/cjasn/pages/articleviewer.aspx?year=2021&issue=06000&article=00009&type=Fulltext